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あらゆる価値観は相対的なもの

先日、退職したばかりの友人と食事してきました。けっこう給料のいい職場でしたが、理不尽なことが多くモチベーションの維持が難しかったようです。別の友人が公務員を辞めたという話も聞きました。私が学生だった頃は、大学に行って公務員になるかいい会社に入るのが安泰(=幸せ)という価値観でした。しかし、そこから20~25年が経ち同年代の退職者が続出するのを見て、あの頃に信じた価値観は幻だったなと感じます。高校中退した人が手に職付けて独立し成功、勉強できなかった人が有名企業のトップ営業マンになっていたり、学業成績はまったく当てにならないですよ。

 

いい大学に行っていい会社に入ってという価値観は、戦後のものではないでしょうか。まだ100年も経ていません。その価値観は歴史の洗練を経ていない可能性が高いと私は考えています。3大宗教のような1000年単位の洗練を経て今も残る価値観は、自分の生き方に採用していい可能性が高いと思います。常識には素直に従った方がいいものと、疑った方がいいものがありますから、判断基準の一つとして「歴史の洗練を経たものか?」とう視点は大事だと思います。私は何か判断に迷ったときや疑問に思ったときは、「それは戦前(または明治以前)からあったものか?」「明治の人ならどう対処していたか?」等とよく考えます。

 

冒頭の友人らはバイタリティーがあるので、次の仕事も大丈夫だと思います。人生を乗り切るのは、結局は気合いと根性だと思います。