旧盆が明けた今日で事務所の移転を済ませました。
将来の親の介護に備えて自宅の横で仕事を出来るようにという考えです。去年12月からリフォームをして準備していました。活用するのは本当はあと5年後ぐらいを想定していましたが、急きょこのタイミングになりました。早めに準備していてよかったです。
●遠い
お客さんからしたら何故そんなに離れたところへ・・・となると思いますが、名護市でお会いすることも可能です。午前は国頭村、午後は名護市で活動しようと考えています。どうせ、これまで事務所にいなかった(外で動き回ることが多い)ので、売上にはあまり影響はないと考えています。私一人の会社ですし、固定電話はケータイに転送しています。実質的には移動型店舗です。
●遠いということで顧客から敬遠されないか?
このような懸念をとある先輩から言われました。確かにそういう方もいるかも知れませんね。しかし、それを上回るメリットがあるような気がしています。独立する前から考えていたのですが、本島最北端の国頭村に事務所を構えることで、今よりも中南部の仕事が増えると予測しています。逆説的ですよね。私の生命線はリピーターと紹介ですから、それゆえに時間はかかるかも知れません。基本はこれまで通り名護市・本部町の取引が中心になるはずです。単価の低い国頭村・大宜味村の仕事もこなしつつ、単価の高い中南部の仕事も拾えて何だかんだやっていけるのではと考えています。
●目立たない場所
山の麓で、絶対に飛び込み客が来ないところです。そもそも前事務所も目立たない場所で4年間やって飛び込み客はゼロでした。以前、不動産業界の新人さんがあいさつで訪れたときに、「ロードサイドじゃない店舗で集客は大丈夫なんですか?」と心配されました。ロードサイドじゃなくても経営が成り立つ方法はいくらでもあります。なので、目立たない立地という点は気にしていません。ロードサイド店舗だと営業や変な人も来やすいですから、そうした人物を回避しやすいメリットもあります。あと、自分の敷地内ですから、自分の腹次第で家賃をゼロにしてもいいわけです。そこのメリットはあります。
●しょぼい
CB造トタン屋根です。一般的な不動産屋の建物からすると、どうしても見劣りがします。親が亡くなったら母屋に事務所を移す考えです。それまでの仮事務所という位置付けですが、仮に親があと30年長生きしたら、そのとき私は74歳です。もう既に引退しているかも知れません。大きい売上が入れば、事務所を新築することも想定しています。
●山の手入れ
敷地の広さでいえば、もしかすると県内の不動産屋で最大かも知れません。平坦地は130坪程度でほとんどが傾斜地ですけどね。昔は祖父母がこの山で棚田をやっていたようで、最後はミカン山でした。私が幼い頃はミカン狩りを手伝いました。1993年に入ったのが最後の記憶です。おそらくそれ以来、誰も山に入っていないと思います。山の入口付近は私が手入れをし続けていますが、山奥まで道を復活させたいです。余裕があれば畑をやることも考えています。
●滝
おそらく、敷地内に自然の滝がある不動産屋は、沖縄では唯一ではないでしょうか。高低差3.5mぐらいですが、見ていて気持ちがいいですよ。この川の水を汲んでメダカ水槽へ継ぎ足しています。
不便な場所への移転は、不安も少しありますが、売上や集客等にどのような変化があるのかを試したい衝動の方が強いです。