不動産売買においては基本的に土地の測量は売主負担で行いますが、
なかには売主が測量を行わないケースもありますので、
個別案件毎に測量を入れるのかを確認した方がいいですね。
同じ不動産屋から募集に出ている物件でも物件Aは測量済で物件Bは測量無しということがあります。
売主が異なりますので個別案件毎に確認が必要です。
売主が測量を入れないケースで主なものは、取引価格に対して測量費用が高いケースですね。
100万円以下の土地を20~25万円かけて確定測量しても、あまり売るメリットがないというか、
売主の手取りがかなり少なくなります。
実際にあったケースで、広大な山林の売買で、測量代の見積額が700万円以上というのもありました。
当該山林の隣地も山林であるわけで、大金をかけて正確に測量することにどれだけ意味があるのかというと疑問でした。
測量にもいろいろ種類がありますが、
①土地家屋調査士による測量であること
②境界確定測量(隣接地主の署名・捺印取得済み)であること
不動産取引においてこの2点をクリアできていれば境界トラブルのリスクは減らせます。
それ以外の場合はご用心ください。
山林等のアバウトな境界確認でよければ上記2点はクリアしてなくてもいいと思います。
◆越境について
本部町で実際に目にしたケースですが、国道の敷地に家の一部が乗っかっているのを見たことがあります。
バス停を作るときに発覚したそうで、結局バス停は他の場所に作っていました。
他社さんのケースでは、隣人の敷地の上に売却する家が越境していたそうです。
こういう場合、どのように解決するのかに興味があります。
まずは越境した側が測量結果に納得するのかどうか。
「祖父母の代からこの石からこの木までが我が家の敷地と聞いてきた」方からすると、
何十年も信じてきたことが急に覆されるわけですから、到底納得してもらえないのではと思います。
測量と法律の専門家である土地家屋調査士の客観的な測量結果と、地主さんの認識をどのようにすり合わせていくのか・・・
一度勉強でついていきたいものです。