釣りを始めたきっかけは、サバイバル能力を身に付けるためでした。
東日本大震災のときに私は液状化現象の被害を受けた地域に居ました。
液状化で地下がグチャグチャになって地域の水供給が数日間ストップし、
計画停電もありましたし、コンビニ・スーパーから食料・飲料のすべてが空っぽになっていました。
その時は賃貸管理会社に勤めていて、とある入居者から「水を買ってこい」と理不尽に怒鳴られたときに、
「システムに頼り過ぎたら人間ダメになる」と強く思いました。
システム(誰かにお膳立てしてもらって回っている社会)に頼らないでも生き抜いていくには「水源の確保、畑、獲物を捕る技術」は
最低限必要だなと考え、食糧自給の選択肢の一つとして私の釣り人生がスタートしました。
最初に同級生に釣り方を教えてもらい、初めての魚(オヤビッチャ)を釣った時に、電流が走りました。
そこからは病みつきで今に至ります。
ここからが本題ですが、釣りは営業の仕事との共通点が多いですよ。
先日、別業界で営業マンとして働いている同級生とも意見が一致しました。
釣り → 仕事
①釣りポイントを探す → 市場調査
②餌をまいて魚を誘う → 営業活動、広告
③状況に合わせて仕掛けを変えたり試行錯誤 → PDCAサイクル
④魚を釣り上げる → クロージング、売上
不確実な世界でワンチャン狙うという意味では
やっていることは同じです。
釣りにもいろいろジャンルがありますが、私は「フカセ釣りで30㎝オーバー狙い」をメインにしています。
30㎝以上育った魚というのは、それだけ警戒心が強いから生き残り成長しているわけで、
難しい釣りなのですが、刺身が取れるし引きが強いので非常に満足度が高いので続けています。
ただ数釣りしたいだけなら、表層にいる小さい魚を狙った方がいいのですが、
リリースするか唐揚げにするしかないですし、手応えがないので満足度が低いです。
総菜屋で売っているアジフライって一枚80円とかじゃないですか。
30㎝ぐらいのイラブチャーなら刺身屋で売っている1,000円分ぐらいの身が取れます。
やはり刺身には価値があるんですよ。
仕掛けを太くすれば魚に不自然なのがバレバレなので
小さい魚も大きい魚もなかなか食ってこないのですが、
じっくり時間をかけて底から5㎝上に垂らしておけば、大きい魚は大体底に潜んでいますから、
何度も繰り返していると食ってくる期待値がそこそこあります。
仕掛けが太いので切られるおそれも低減できます。
数釣りは出来ませんが、ボウズのリスクを冒してでもやる価値はあります。
小さい魚には見向きもせず、底に潜む大きな魚を狙っていく考えは
私の仕事にも活かしていますし、株式投資にも同じことが言えます。
勝率が低いけど利益が残るという一見矛盾するような現象があります。
負けを小さく(早く切る)、勝ちを大きく(引っ張る)ので、
勝率は下がっても、ワンチャン当てた時に利益が残るわけです。
ワンチャン当たるまでに資金が尽きたらおしまいですが(›´ω`‹ )
ワンチャン当てた時の振舞い方(上記④の局面)が一番重要なのも営業・釣り・株式投資に共通しています。
これは言語化できない経験則としかいいようがないので、
考えながら試行回数を増やして自分の身にしていくしかないですね。