相変わらず一筋縄ではいかない案件をやっています。今回はなかなか無いレベルで難儀しています。すべては、開発当時の行為者・許認可に関わった人たちのいい加減なやり方・記録の不備等が起因となっています。許認可は県がやるのですが、県職員ですらいい加減だったと思うことが多数です。
いま難儀しているのは、昭和63年の開発行為絡みが1件、平成14年の道路判定絡みが1件です。昔とは言っても平成14年のやつはそこまで古くないと思いますが、かなりお粗末だったという形跡が残っています。
その尻ぬぐいをやるのは、地主、不動産屋、設計事務所等と、現在最前線に立つ県職員です。県職員の退職が多いと報道にもありますが、私が観測している範囲ですと、先輩方の不始末の尻ぬぐいがしんどいのも一因なのかなと感じています。私は怒鳴ったりはしませんが、そういう人もいるだろうし、裁判がちらつくとなると気が重いでしょうね。自分がやったことじゃないのに責められるとなると理不尽な思いをしているはずです。仕事をきっちりする真面目な人ほど一人で矛盾を抱えて悩んでいませんかね。
今さら過去は変えられないので、私が出来ることは記録・現況の整理をして取引の判断材料を顧客へ提供することと、解決のお手伝いだけです。私の場合は成功報酬なので、いろいろ手を尽くした結果、物件売却を断念した場合は時間や経費は無駄となり、他の仕事をやっていたら得られたであろう利益の損失(機会損失)もあります。こういう難儀な土地取引が続くと、建売住宅やマンションのような完成品だけを仲介した方がいいのかなとも考えますが、それはそれでいろいろ大変なことがあろうかと思います。仕事の悩みが無い状態って、365日のうち3日ぐらいしかないんじゃないですかね。不動産取引は一筋縄ではいかないことが多過ぎです。