独立前後にいろんな方から
「しっかり誠実に仕事をしていたら、それが評判になって飯を食っていけるよ」
というようなお言葉をかけられました。
私もそう思う反面、誠実さだけで飯を食っていけるほど甘くはないとも思っています。
また、「独立したなら仕事をやっただけ稼げていいね」ともよく言われます。
それって、勝ちパターンを見つけてそれが通用するうちの話で、
勝ちパターンを見つけられなかったり、見つけても再現性がなくなったら稼げません。
天邪鬼な感じになりましたが、どうやってこの業界で生き残っていくかを
毎日考えています。
誠実に仕事をすることは当然として、私の場合は「仕組み」で勝つしかないです。
キーワードは「期待値」と「再現性」です。
ここで言う期待値とはチャンスが巡ってくる確率のことで、
再現性とは繰り返し使える有効な勝ちパターンのことです。
正直、私は営業トークは下手だし、そもそも買いたい人が買えばいいという考え
なのでガツガツしていません。
私の物件紹介ページを見たらよく分かると思います。
留意点(マイナス要素)を積極的に書いています。
一見、問い合わせを減らしているように思いますが、
実はこれが期待値を高める仕組みになっていると考えます。
これは一人で仕事をしているが故のものなので、
営業マンが複数いる会社では通用しない考えです。
要するに、マッチング度が薄い問い合わせを弾いています。
営業マンが多い会社や有能な営業マンはマッチング度が薄い問い合わせでも、
別の物件へ誘導できたり、別の仕事に繫がるかも知れませんので、
どんな問い合わせでも積極的に拾っていけばいいと思います。
私の場合は、すべてに対応していたら時間がありません。
一人である以上、時間を毀損するのが最大のリスクです。
時間の毀損は身柄を拘束されて身動きが取れないのと一緒ですから、
いかに有効な問い合わせに絞るかが勝負所だと思い、
物件紹介ページをあんな感じにしています。
実際にあった話ですが、通話中に着信があってから3分ぐらいで通話が終わって、
折り返したら「とある物件の問い合わせだったが、他の不動産屋に連絡したので大丈夫です」と
返事があり、その直後に同業者からその物件を買いたい人がいるという電話がありました(笑)
着信があって、仲介業者から買付の話が出てくるまで5分ぐらいの出来事でした。
案内に行く間もない僅かな時間で仲介業者が取り纏めた可能性は低いと思いますので、
物件問い合わせの着信を私が取れていれば、このお客様から仲介手数料をいただけていたはずです。
失った利益は当社の3週間分の経費に相当します。
こういうことを減らすためにもなるべく自分の時間をフリーにしておきたいです。
物件紹介ページをあんな感じにしたことで、副次的な効果もいろいろありました。
そのなかでも嬉しかったのが、同業者からの反応がいいことです。是非仲介をお願いします!
物件概要書の右下を見て「分かれ」と書いている物件はご紹介いただいて構いません。
逆に、売るのに時間がかかっている北部の貴社物件があれば私にも仲介させてください!
開業して明後日で9カ月ですが、今のところこのやり方が通用しています。
サラリーマン時代よりも売上がいい感じなので、
このやり方がマイナスにはなっていないと考えます。
通用するうちはこのやり方を何度も繰り返していきます。
そのうちにいろんな勝ちパターンを蓄積できるはずなので、
引き続き考えながら過ごしていきます。
仕組みや期待値・再現性の話をしたら膨大になりますので、
たまに気が向いたら書いていきたいと思います。