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もらった不動産の売却にご用心

贈与でもらった不動産の売却に気を付けています。

 

まず、登記簿で確認するのは取得の原因です。これが贈与なら、「贈与してくれた人(以下、贈与者)はご健在か?贈与者に不動産売却の了承を得ているか?」を尋ねています。贈与者は、大抵の場合は目上の人(親・祖父母・おじおば)ですから、その人が嫌だ・ダメだと言えば受贈者は心情的に売れませんよね。

 

その確認を怠って取引の途中で売買が破断になると、買主に迷惑を掛けます。買主利用の銀行や設計会社等も同様です。仲介した不動産屋は買主等から信用を失います。最悪なのは、売買成立後に祖母が怒っているからやっぱり土地を返して・・・みたいなパターンです。リスク承知・売上優先で進める不動産屋・営業マンもいるかも知れません。私は、世の中のトラブルや悲しい出来事を誘発するようなことは回避したいです。

 

以前あった話。叔父からもらった土地を売りたいとの相談。まずは叔父さんから売却の承諾を得てくださいと相談者に伝えました。翌日には叔父の承諾を得たとの報告。私は一安心して媒介契約を交わし、売出し広告を出しました。すると、すぐに相談者から「やっぱり叔父が売るなと言っている・・・」との報告。すぐに売出しを止めました。やはり、あげたものを売られるといい気がしないですよ。特に、不動産なんて小さなものでも数百万円はしますから、それを無償であげるという人の気持ち・考えを無下にするのは相手の神経を逆撫でしますよ。

 

売りたい理由がお金に困っているなら・・・贈与者に対して正直に話せば理解してもらえるかも知れませんよ。事業資金に充てたいなら・・・事業計画書を贈与者に見せて、いただいた土地を現金化して別の形(自分の夢)で有効活用させてくださいと頭を下げてみてはどうでしょうか。無断で売却するよりも人生がうまくいくと思いますよ。受贈者も不動産屋もご用心ください。

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