「知り合いの伝手で “不動産の資格を持っている人” が仲介に入って取引するけど、この人大丈夫かね?」
こんなことを聞かれることがこれまでに何度かありました。最初から僕に任せてよ・・・と毎回思いますが、困っているようなので話を聞いてアドバイスはします。あまり深入りはしないようにしますけどね。とりあえずアドバイスとしては下記の3点。
①宅建士の免許ではなくて宅建業の免許を持っている不動産屋か確認すること
→ 仲介する者が宅建士の免許を持っていても宅建業の免許を持っていないと、その仲介は違法です。トラブルのにおいがプンプンします。
②仲介手数料の支払いは一番最後(残代金決済・所有権移転・物件引渡しのとき)にすること
→ 残代金決済前に仲介手数料を支払うと、万が一契約が履行できなかった場合(契約解除の申し出、買主の融資が否決、農地法の許可が否決など)に、支払った仲介手数料が全部または一部が返ってこない可能性が高いと考えます。個人的には100%揉めると思っています。
③何事も期限を設けること
→ ズルズル話を伸ばして前に進まないことも多いです。
問題は大体この3点が共通しています。ご用心ください。
(余談)
無免許業者に限ってお客さんを持っているのが不思議でなりません。口が上手い、リスクや問題点を説明していないといったところが要因でしょうか。無免許だろうが食っていくというバイタリティーは尊敬します。違法だろうが、その取引で当事者全員がハッピーになるなら、それはそれでいいことなんですかね。考えてもあまり意味はなさそうなので、私は信義則に従って自分の仕事に専念するだけです。